ヨモクボ

増えすぎた古布と戦う主婦の創作記




ブレーメンの音楽隊 ヨモクボ版 :: 2011/07/15(Fri)
昔々、いつの頃かもう、わからないくらい昔

草原に咲く 006

草原を渡って行く風が、美しい音楽を奏でるように聴こえてきます。それは、まるでブレーメン、ブレーメンと歌うウィーン少年合唱団のボーイソプラノのようにもきこえて来るある日のこと、花柄木綿の三毛猫が「ねぇ、ママ、ブレーメンて何?」とたずねました。

花柄木綿三毛猫
母猫は「おまえのパパは、イクメンよ。」と答え、弟は「ボクは、紬だニャ」とまわらぬ舌で言いました。

花柄木綿の三毛猫は、ブレーメンをみつけようと旅にでかける事にしました。しばらく行くと唐草のおじさんと呼ばれている猫が日なたぼっこをしていたので「おじさんは、ブレーメンて知ってる?」とたずねました。
小紋ちゃん
猫は「すっかり毛色は落ちたが、昔は鬼縮緬と呼ばれていたもんさなぁ。」と答え、居眠りしている子猫は小紋ちゃん、だそうです。

それからしばらく行くと、猫が退屈そうに伸びをしていたので「君、ブレーメンて知ってる?」とたずねてみました。「ううん、僕は、久留米絣だもん。」と答えました。花柄木綿の三毛猫は少しがっかりして歩き出しました。
久留米絣018

そうして、またしばらく行くと小太りの猫にあいました。「あのー、ブレーメンてご存知でしょうか?」とたずねました。
大島白縮緬

小太り猫は、生まれた時から大島紬&白縮緬と呼ばれているそうです。花柄木綿の三毛猫は、二度も耳にしたチリメンの響きがなんだか、ブレーメンに一歩近づいた気がして、どん、どん歩いて行くと大きな葛籠を背負ったヨモクボという妙な人にあいました。
長襦袢
        
          総絞りの袂
葛籠の中には、美しい着物がたくさん入っています。 ヨモクボはため息まじりに「この葛籠は、背負っていないと着物が増え続けるんだよぅ。」と教えてくれましたが、ブレーメンの事は知りませんでした。そして少しでも葛籠を軽くしたいヨモクボから、可愛い雀を一羽もらいました。
根付

花柄木綿の三毛猫は雀にブレーメンの事をたずねましたが、雀は黙ったままでした。ヨモクボが「そりゃ無理だわ、隣に住んでるばあさんに舌を切られちゃたんだよ、大切にしていた糊をなめたとか、どうしたとかでさ、その婆さん猫の爪を切るのも上手いもんだよ。」と言うので、花柄木綿の三毛猫はあわてて爪をひっこめたところで目が覚めましたとさ。

          お昼ねしてます
                めでたし、めでたし
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  1. 昔話
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comment

カゴを背負っていなくても、最近やたらと布が押し寄せます。ひぃ~ぃ!
  1. 2011/07/15(Fri) 16:07:23 |
  2. URL |
  3. yamaneko #-
  4. [ 編集 ]

>yamaneko様

すてきな、コメントありがとうございます。
yamanekoさんのお家の門にカゴが付いているのではありませんか?一度確かめてはいかがでしょうか。
  1. 2011/07/15(Fri) 20:42:10 |
  2. URL |
  3. ヨモクボ #-
  4. [ 編集 ]

結局…ブレーメンが何かが非常に気になるんですけど。

  1. 2011/07/16(Sat) 12:57:58 |
  2. URL |
  3. モイワ族 #-
  4. [ 編集 ]

>モイワ族様
ご訪問ありがとうございます。
鋭いご指摘もありがとうごさいます。気になさらない方が良いとおもいますけれど、どうしても解明をお望みでしたら、もしお近くで三毛猫を見かけたなら猫語で質問される事をおすすめいたします。
  1. 2011/07/16(Sat) 19:14:45 |
  2. URL |
  3. ヨモクボ #-
  4. [ 編集 ]

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