ヨモクボ

増えすぎた古布と戦う主婦の創作記




マッチ売りの少女 ヨモクボ版 :: 2012/10/15(Mon)
昔々、いつの頃かもうわからないくらい昔

今日もいつものようにマッチ売りの少女が「どなたか、マッチはいりませんか 一本つけたら幸せの明かりが灯るマッチはいりませか。」と枯れ葉舞う淋しい秋の夕暮れに、少しばかり残ったマッチを売り歩いていました。


街中の大きな通りで葛籠を背負ったヨモクボとすれ違いました。ヨモクボは、なんとまぁ、年端も行かぬ娘がマッチ売りをしている。それも、倉敷・那覇・銀座・札幌 今も商売しているのはエル グレコくらいではないかしら?「一体、誰がこんな事をさせているのだい。」と少女にたずねました。マッチ売りの少女は「小間物屋しじみ屋の二代目しじみ屋貝兵衛さんです。」ヨモクボは「ひょっとして、鼻の頭が桜色の猫かい?」少女は「はい!」と答えました。


貝兵衛がまだ名前もなく、しじみ屋の縁の下から奉公に出された頃、日向ぼっこするのに自分だけ座布団がないと、ミィミィ鳴いていたのを可哀想に思ったヨモクボが小さな座布団をこさえてやった仲だったのです。


ヨモクボは、少女にマッチなんて危険物を商いするのはよして、まち針売りになりなさい。しじみ屋には話をつけておくので心配はいらぬからと、背負っている葛籠の中から針刺しとまち針を渡しました。



そして、これさえあれば縫い物のひとつやふたつ、どこででもできるから縫い物で困っているお人がいたら手助けするんだよ、と小さな包みも一緒に持たせました。


その日から<マッチ売りの少女>は<まち針売りの少女>になりましたとさ。


めでたし、めでたし。

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  1. 昔話
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そちらはお山が雪帽子をかぶったとか・・・。
季節感あふれる、また良くできたお話で、久々に笑いました。あら泣くお話だったかしら?
  1. 2012/10/15(Mon) 12:14:40 |
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  3. yamaneko #-
  4. [ 編集 ]

>yamanekoさま
お褒めに預かり光栄でございます。基本的に立身出世物語です。貝兵衛はその後海産物の商いで北前船に自ら乗り込み大活躍!!全国に子孫を繁栄させました。まち針売りの少女は、お針子さんを何人も養えるほど縫い物の腕をあげ、オートクチュールの基礎を築きました。私ことヨモクボは印税生活を夢みています。
  1. 2012/10/15(Mon) 16:00:50 |
  2. URL |
  3. ヨモクボ #-
  4. [ 編集 ]

ミィミィ 何時の時代も手に職ですねっ
  1. 2012/10/17(Wed) 23:03:36 |
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  3. コモクボ #-
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>コモクボさま
 
 ほんになぁ~~まぁ、器用貧乏という例えもありますが・・・
  1. 2012/10/18(Thu) 10:40:05 |
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  3. ヨモクボ #-
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